比較優位
ひかくゆうい
English: Comparative Advantage
意味
比較優位とは、リカードの貿易理論。得意なことに特化(分業)し、それを貿易で交換し合えば、双方にとって利益になるという考え方。絶対的な能力で劣っていても、相手より「相対的に得意(マシ)」な分野に集中すれば、全体最適に貢献できる。
概要
デヴィッド・リカードが提唱した、自由貿易のメリットを説明する理論。貿易において最も重要な概念です。 「絶対的に強い人(国)」だけでなく、「相対的にマシな人(国)」にも役割があり、双方が特化して交換(貿易)すれば、両方とも得をするという考え方。
具体例
AさんとBさんがいます。
- Aさん:パン作り1時間、服作り1時間。
- Bさん:パン作り10時間、服作り5時間。
Aさんは両方ともBさんより圧倒的に速い(絶対優位)。しかし、Aさんも分身はできません。Aさんにとっては、服を作るよりパンを作るほうが得意(服1着作る間にパン1個作れる)です。 逆にBさんは、パンを作るのは絶望的に遅いですが、服ならまだマシ(パン1個作る間に服2着作れる)です。
この場合、Aさんがパン作りに専念し、Bさんが服作りに専念して、後で交換すれば、2人がそれぞれ両方やるよりも、全体の生産量は増え、両者が豊かになります。これが分業と貿易の原理です。