国際金融のトリレンマ
こくさいきんゆうのとりれんま
The Impossible Trinity
類語・同義語: 不可能の三角形
国際金融のトリレンマとは、一国が国際金融政策を行う際、「1. 為替相場の安定(固定相場制)」、「2. 独立した金融政策(独自の金利設定)」、「3. 自由な資本移動」の3つの目標を同時にすべて達成することはできず、最大でも2つしか選べないという説。「不可能な三角形」とも呼ばれる。
最終更新: 2026/1/23
3つのパターンの選択例
- ユーロ圏(為替安定+資本移動自由): 共通通貨ユーロを使うことで為替は安定し、域内の資本移動も自由だが、各国独自の金融政策(金利操作)は放棄している。
- アメリカ・日本(金融政策独立+資本移動自由): 独自に金利を決め、資本移動も自由だが、為替レートは市場に任せて変動する(変動相場制)。
- 中国・新興国の一部(為替安定+金融政策独立): 為替を管理しつつ独自の政策を行うためには、海外との資金のやり取り(資本移動)を規制しなければならない。
由来・語源
Tri(3つの) + Lemma(命題・板挟み)。
使用例
中国は為替の安定と金融政策の独立性を維持するため、資本移動を制限しており、国際金融のトリレンマの理論通りである。
関連用語
- 同義語: 不可能の三角形
- 関連: マンデル=フレミング・モデル, 固定相場制, 変動相場制, 資本規制