マキャベリズム(権謀術数)
まきゃべりずむ
English: Machiavellianism
意味
マキャベリズム(権謀術数主義)とは、目的(特に国家の利益や君主の権力維持)のためなら、手段を選ばず、道徳に反するような非情な行為(嘘、裏切り、暴力など)も許されるという政治思想。ルネサンス期の思想家マキャベリの著書『君主論』に由来する。現代では、単に「冷徹で計算高い振る舞い」を指すネガティブな言葉として使われることが多い。
概要
イタリアの政治思想家ニッコロ・マキャベリが著書『君主論』で説いた、現実主義的な政治思想。 「目的のためには手段を選ばない(結果良ければ全て良し)」という冷徹な考え方のこと。
思想の本質
マキャベリが生きた当時のイタリアは、小さな国に分裂して戦争ばかりしていた。 そんな乱世を治める君主(リーダー)に必要なのは、理想論や道徳(愛されること)ではなく、「強大な力(恐れられること)」であると彼は説いた。 「国家の利益(平和と秩序)」という崇高な目的のためなら、時には嘘をついたり、裏切ったり、残酷な手段を使ったりすることも許される(非道徳的行為の肯定)。
現代での使われ方
現在では、単に「自分の出世のために他人を蹴落とすような、狡猾で非情な性格」の心理特性(ダークトライアドの一つ)としてネガティブに使われることが多い。 しかし本来は、リーダーとしての「孤独な決断」や「責任感」の重要性を説いた、近代政治学の基礎となる思想である。