ポスト・トゥルース(脱真実)
ぽすととぅるーす
English: Post-truth
意味
ポスト・トゥルース(脱真実)とは、世論形成において、客観的な事実よりも、個人の感情や信条への訴えかけの方が強い影響力を持つ状況のこと。政治家が嘘をついても、支持者が「自分が信じたいこと」であればそれを真実として受け入れてしまう現象。2016年のブレグジットや米大統領選を機に注目された。
概要
「客観的な事実(Truth)」よりも、「個人の感情」や「信じたいこと(信念)」の方が、世論形成に大きな影響力を与えてしまう社会状況のこと。 2016年のオックスフォード辞典のワード・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
背景(ブレグジットとトランプ)
- イギリスのEU離脱派: 「離脱すれば週に3億5000万ポンドが浮く」というデマを流し、選挙後に「あれは間違いだった」と認めたが、勝利してしまった。
- アメリカ大統領選: フェイクニュースがSNSで拡散され、多くの人がそれを事実だと信じ込んだ。
なぜ起こるのか?
SNSのアルゴリズム(フィルターバブル)により、自分が見たい情報、自分と似た意見ばかりが表示され、反対意見や不都合な事実は遮断される。 その結果、「自分の信じていることこそが世界の真実だ」という確証バイアスが増幅され、ファクトチェック(事実確認)が意味をなさなくなる。 民主主義の根幹を揺るがす危機とされる。