規制の虜
きせいのとりこ
Regulatory Capture
類語・同義語: 規制の虜、規制捕獲
規制の虜(Regulatory Capture)とは、本来は国民のために企業を規制・監督すべき政府機関が、いつの間にか規制対象である産業界の影響下に取り込まれ(虜になり)、企業の利益を優先するような政策を行うようになってしまうこと。「天下り」などが原因とされる。
最終更新: 2026/1/16
概要
規制の虜(Regulatory Capture)は、「誰のための規制か?」という問いを投げかける重大な問題である。
発生のメカニズム
規制当局の役人は、数年で異動するため専門知識が不足しがちである。そのため、長年その業界にいる大手企業の担当者に「教えてもらう」関係になる。 また、退職後にその業界への再就職(天下り)を期待すると、厳しい処分を下しにくくなる。
ミイラ取りがミイラになる
結果として、規制が「消費者を守る」ためではなく、「既存の大手企業を新規参入から守る」ための参入障壁として機能してしまうことがある。これが「規制の虜」である。
由来・語源
ノーベル経済学賞受賞者ジョージ・スティグラーが提唱。
使用例
「天下り問題は規制の虜を生む温床だ」「原子力規制委員会が電力会社の規制の虜になっていないか監視する」
関連用語
- 同義語: 規制の虜, 規制捕獲
- 関連: レントシーキング