スワップ
すわっぷ
Swap
類語・同義語: 交換取引、デリバティブ
スワップ(Swap)とは、「交換する」という意味。金融では、金利や通貨を交換する取引(金利スワップ、通貨スワップ)を指す。ITでは、メモリ不足時にハードディスクの一部をメモリ代わりに使う「スワップ領域」や、変数の値を入れ替える処理を指す。
最終更新: 2026/1/14
リスクの交換
「隣の芝生は青い」というが、金融の世界では「隣の芝生と交換」することができる。 それがスワップだ。
例えば、「変動金利」で借金をしているA社が、将来の金利上昇を恐れているとする。 一方、「固定金利」で借りているB社は、金利が下がると信じている。 この二人が手を組み、支払う金利だけを交換(スワップ)すれば、 A社は安心(金利固定)を手に入れ、B社は勝負(金利低下の恩恵)に出ることができる。 元本という巨額の現金を動かさずとも、リスクの質だけを変えることができる魔法の杖だ。
ゼロサムゲームの罠
しかし、スワップは「ゼロサムゲーム」の側面も持つ。 誰かが得をすれば、誰かが損をする。 複雑に組み上げられたスワップ取引は、時として金融危機(リーマンショックなど)の引き金にもなる。 リスクを交換しているつもりが、いつの間にか誰も理解できない巨大なリスク爆弾を作っていないか。 高度な金融工学も、使う人間のモラルと理解度が問われている。
由来・語源
英語のSwap(交換する)。物々交換や、席を替えることなどを意味する。
使用例
「金利スワップで変動金利を固定金利に変える」「通貨スワップ協定を結ぶ」「FXでスワップポイント(金利差調整分)を受け取る」
関連用語
- 同義語: 交換取引, デリバティブ
- 関連: オプション, ヘッジ, 金利, ハードディスク, リーマンショック, 元本, メモリ, 隣の芝生は青い, 変数, ゼロサムゲーム