心理的財布
しんりてきさいふ
Mental Accounting
類語・同義語: メンタルアカウンティング、心の家計簿
心理的財布(Psychological Wallet)とは、消費者が商品やサービスの種類によって、無意識のうちに予算枠(財布の紐の固さ)を変えていること。「メンタルアカウンティング」。普段の食費は数十円単位で節約するのに、旅行や趣味には気前よく大金を使う、といった現象を指す。
最終更新: 2026/1/12
財布の紐の正体
心理的財布は、消費者の「財布の紐」をコントロールするための重要な概念である。 スーパーで10円安い卵を買うために隣町まで自転車を漕ぐ人が、海外旅行先では1万円のディナーを「安いね!」と言って食べたりする。
フレームによる歪み
あるいは、家を買う時の3000万円に比べれば、オプションの10万円など誤差に見えて追加してしまう。 冷静に考えれば「1円の価値」はどこでも同じはずだが、人間は状況(フレーム)によってお金の重みを変えてしまう。 マーケティングでは、この心理を利用して、「自分へのご褒美(特別な財布)」「子供のため(教育費の財布)」といった名目で商品を提案することで、価格のハードルを下げさせることができる。
由来・語源
ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーが提唱。
使用例
「心理的財布の紐を緩める工夫をする」「ボーナスが入ると心理的財布が緩む」
関連用語
- 同義語: メンタルアカウンティング, 心の家計簿
- 関連: 行動経済学, ナッジ, サンクコスト, 円安, マーケティング, メンタルアカウンティング, オプション