ステルス値上げ
すてるすねあげ
ステルス値上げとは、商品の販売価格を据え置いたまま、内容量やサイズを減らすことで、実質的に価格を引き上げる企業戦略のことである。消費者に対して価格上昇の印象を与えずにコスト転嫁を行う手法であり、「シュリンクフレーション(Shrinkflation)」とも呼ばれる。原材料費の高騰や物流コストの上昇を背景に、食品や日用品で広く行われている。
最終更新: 2026/1/18
概要
ステルス値上げは、消費者の「価格への抵抗感」を回避するための苦肉の策ですが、SNSの普及により「騙された」というネガティブな反応が拡散しやすくなっています。
発生の背景
- 原材料費の高騰: 円安や資源高により輸入コストが上昇。
- 物流費・人件費の上昇: 2024年問題などに伴うコスト増。
- デフレマインドの定着: 日本では長年「値上げ=悪」という意識が強く、価格を上げると客離れが起きやすいため。
消費者への影響
家計簿上の支出額が変わらなくても、購入頻度を上げる必要が生じるため、実質的な生活コストは上昇します(エンゲル係数の上昇要因)。
由来・語源
「Stealth(隠密)」と「値上げ」を組み合わせた造語。レーダーに映らないステルス機のように、消費者に気づかれないように値上げを行うことから。経済学用語では「シュリンクフレーション(Shrink + Inflation)」が正式に近い。
使用例
いつものポテトチップスを買ったら、袋の大きさは同じなのに中身が減っており、ステルス値上げを実感した。 企業は価格転嫁の難しさから、ステルス値上げで利益率を維持しようとしている。
関連用語
- 同義語:
- 関連: インフレーション, スタグフレーション, 価格転嫁, コストプッシュインフレ